富山市八尾町の越中おわら風の盆は前夜祭と本祭が8月と9月にあります。全部で11の町で踊りが行われますが、初めて行く人はどこの町を見たらいいのか迷いますよね。ここでは、おすすめの町流しと見どころなどをご紹介します。

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風の盆を見るおすすめの町流しはどこ?

11の町内の内一番人気があるのは諏訪町です。ここは日本の道100選に選ばれていて、石畳の風情のある通りです。じゃあ諏訪町で見たらいいと思われるかもしれませんが、人気が高い分、非常に混雑します。人垣が何重にもなって全然踊りが見えないということになりかねません。しかも踊りは通りの中ほどまでしか来ないので、もし流し始めの反対側で待っていたらただの待ち損になってしまいます。

諏訪町と同じくらい人気があるのは鏡町で、かつて芸者がいたことからつやのある踊りで、男女混合の踊りがあるのが特徴です。鏡町の踊りの評価は高く、諏訪町はというとあまりいい評価がされていません。踊りの評価だけでなく、観光客に対してもあまりいい顔をしていない様子。

あちこちの踊りを見たい気持ちはあっても、本祭は全国から集まる観光客で身動きできない状態になるので、一か所だけ集中して見ることを決めておいたほうがいいです。

諏訪町は大混雑、でもどこから踊り始めるのかわからない。鏡町も大混雑。しかし、鏡町の場合はおたや階段を下ったところの広場で踊ることが決まっているので、早めに(本当に早めに)行って階段で待っていたら確実に見られます。

天満町も男女が混ざり合う踊りが見られますが、端にあるので鏡町より見やすいと思います。どの町でも確実にゆっくり見たいなら、1日と2日の15時か16時半までの間なら観客も少なくおすすめです。3日は19時前は一切町流しをしていないのでご注意ください。

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本祭よりも前夜祭がおすすめの理由

おわら風の盆は今や全国から観光バスがやってくるようになりました。小さな八尾の町に3日間で20万人以上の人が押し寄せるのだから、行ったことのない人にも混雑ぶりは想像できると思います。

通行規制もあるので車で直接会場へ行くことはできず、八尾スポーツアリーナでシャトルバスに乗り換えて行くか、JR八尾駅で降りて30分歩いていくかになります。スポーツアリーナも早くから満車になり、シャトルバスも長蛇の列で長い時間待たなけれがなりません。ようやく町にたどり着いても人で何も見えなかったということにもなります。

すべての踊りが見たいなら、1日、2日に行われる八尾小学校の演舞場で有料で席に座って見られます。指定席3600円、自由席2100円で、ローソンやチケットぴあで予約出来ます。

どうしても町流しが見たいのであれば、前夜祭に行くことをお勧めします。前夜祭であれば通行規制もなく、会場の駐車場まで車で行けます。観光客も少ないので駐車場は空いているし、踊りも目の前で見られます。

前夜祭の8月20日から30日までの11日間は各町内が1日ずつ交代で町流しを行うので、お目当ての町の踊りは見られないかもしれませんが、町流しの後は輪踊りにも余裕で参加出来ます。何より観光客が少ないので喧騒がなく、唄や三味線、胡弓がよく聞こえます。

風の盆の期間は宿泊予約は難しい?

本祭の期間は1年以上前から予約する人がいるほどで、特に八尾は宿が少なく、料金も高いです。個人で泊りで来るなら、なるべく早く予約をしましょう。八尾はまず無理だとして、富山駅周辺かその近辺になるでしょう。

おわら風の盆での服装

9月の始めはまだ30度を超える日が多く、観光客の熱気でさらに暑くなるので、夜でも半袖で問題ありません。うちわもあればいいと思います。また、八尾は坂道が多いので歩きやすい靴がいいですね。移動でけっこう歩くことになると思います。

町流しは雨で中止される?八尾のお土産や見送りおわらとは?

雨が降れば踊りはすぐ中断されますが、中止ということではなく、雨が止めばまた再開されます。楽器などを濡らさないようにとのことで、小雨でも中断になります。

町流しを踊れる踊り子は25歳までの未婚だそうです。今は若者が少なくなっているので30歳くらいまで踊れるようですが、このことを知った時私は少しショックを受けました。あの優雅な踊りを披露しているのは、もう大人の熟女、熟男(?)だとどこかで思っていたからです。それが自分より若い男女が踊っていたなんて・・・

八尾で有名なお土産は玉天です。卵に砂糖などを加えて固めたお菓子で、一度会社の人にもらって食べましたが・・・好き嫌いがあるかもしれません。本祭の期間は午前中で売り切れるそうですが、富山駅のとやマルシェでも買えます。

4日の朝、八尾駅の始発で編み笠をかぶっていない踊り手さんたちが、ホームで乗客に踊りを披露する見送りおわらが行われます。この模様は地元のテレビでよく放映されます。

八尾と言えば柴田理恵さんの故郷です。宮田旅館は知る人ぞ知る、知らない人は知らない(当たり前だのクラッカー)柴田さんの母親の実家です。だからどうしたって感じですが、機会があれば泊まるのもいいかもしれませんね。

まとめ

人混みが嫌いな人、静かにゆっくりおわらを楽しみたい人は本祭を避けて、前夜祭を見に行くことをお勧めします。

富山県はお隣石川県と1、2位を争う雨の日が多い県です。弁当を忘れても傘を忘れるなと言う言葉があるくらいなので、行く日に晴れるとそれだけでもついていることになります。

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