富山県南砺市にある五箇山の合掌造り集落・相倉と菅沼。岐阜県にある白川郷と合わせて世界遺産になり、はや20年以上たちました。

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時間的に相倉か管沼かどちらか一方しか見られない場合、どちらを見たらいいのか迷いますね。ここでは両者の特徴などを比較しているのでご参考ください。

相倉と菅沼 それぞれの特徴

相倉は合掌造り家屋が23棟現存しています。このうち人が住んでいるのが11棟です。合掌造り家屋のほかに寺院や神社、土蔵などが保存されています。駐車場から坂を10分ほど歩くと集落全体を見渡せる展望台に出ます。駐車料金は普通、軽自動車500円、二輪車100円。

1週間前までに予約すればボランティアガイドを頼むことができます。ただしガイドさんの交通費として1500円かかります。電話0763-66-2180 所要時間20分~30分。

相倉には民俗館があり、昔の村人が使い続けてきた民具類が展示されており、当時の生活を知ることができます。民宿を営む「勇助」では合掌造りの内部を見学できます。入館料が大人300円、小・中・高校生100円。

交流館(山崎家)では和紙すき体験が1枚600円でできます。1人ずつ順番に行うので混んでいる時は待ち時間が長くなります。

食事処・お土産屋は一件あります。そばやうどん、定食のほかぜんざい、コーヒーなどもあるので、ちょっと休憩というときもいいですね。五箇山ならではのお土産もそろっています。集落は1時間もあれば見て回れます。民宿は7件あります。

管沼は合掌造り家屋が9棟で、相倉より規模が小さく、ひなびた感じです。山の斜面で囲まれていて箱庭的な雰囲気です。土蔵や板倉などの伝統的な建物が保存されています。駐車場からエレベーターか徒歩で下に降り、トンネルを少し歩くと集落に出ます。国道沿いの歩道に集落を一望できる展望広場があります。駐車料金は相倉と同じです。一回りするだけなら20分くらいで十分だと思います。

塩硝の館では黒色火薬の原料である煙硝の製造が展示説明されています。五箇山民俗館では村の伝統的な暮らしが分かる生活用具などが展示されています。料金が2館共通券で、大人300円、小中学生150円です。

食事処・お土産屋が数件あり、五平餅やイワナの塩焼きなど相倉にはないものも食べられます。民宿は「吾郎平」一件のみ。 

管沼集落から徒歩7分のところに、合掌造りで宿泊や体験のできる合掌の里があります。この中の五箇山生活館では五箇山の歴史や文化を学べます。

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相倉と菅沼 結局どっちかというと

相倉のほうが規模が大きい分、観光客は多めですが、食事処が一件しかないので食事もゆっくりしたいなら管沼のほうがよさそうです。白川郷も見学されるのなら、白川郷には管沼のほうが近く五箇山インターチェンジからもすぐなので、移動がしやすいと言えます。どちらにせよ、白川郷よりも観光客がずっと少ないので落ち着いて見学できます。迷ったら移動が楽なほうで決めるといいでしょう。相倉と菅沼の間は10キロくらい離れていて、車だと15分くらいです。

まとめ

相倉も管沼も白川郷のように観光地化されておらず人が少ないので、日本の原風景を静かに楽しみたいならどちらでもいいでしょう。短時間で回りたいなら管沼です。民家には普通に人が住んでいるので、勝手に扉を開けて覗くのはやめましょう。

余談ですが、世界遺産になってからゴールデンウィークに白川郷に行こうと、高速を降りた途端に渋滞で進まなくなったので、白川郷はあきらめ相倉へ行ったところすんなり駐車場に入れました。人も多くなくゆっくりできました。

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