北朝鮮の弾道ミサイル開発は、
日本の予想を上回る速さで進んでいると言われます。

自衛隊には迎撃ミサイルがありますが、
北朝鮮のミサイルを撃ち落とす能力は本当にあるのでしょうか。
調べてみました。

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日本のミサイル迎撃は2段構え

日本にはイージス艦搭載の迎撃ミサイル「SM3」と
地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」の2種類があります。

イージス艦とは海上自衛隊が保有する護衛艦で、
日本の防衛にあたっているものです。
これに搭載したSM3ミサイルが、
弾道ミサイルを迎撃します。

PAC3は航空自衛隊が所有する地対空ミサイルで
これも弾道ミサイルを迎撃します。

日本の領域に落下が予想される弾道ミサイルに対し、
上層と下層で迎撃する態勢です。

まず、イージス艦からSM3ミサイルを発射し、大気圏外で迎撃します。
撃ち損なったら、今度は地上に展開したPAC3ミサイルで迎撃するのです。

海上と地上からミサイルを撃ち落とすわけですね。

日本にはSM3搭載のイージス艦は4隻しかありません。
そして、1隻が搭載するSM3は8発だけです。

イージス艦は1隻あたり1200~1400億円と莫大な費用がかかります。
ですから簡単に増やすわけにはいかないのでしょうが、
政府は現在の中期防衛力整備計画が終わる2018年度に8隻まで増やす計画をしています。
現在の2倍に増やすんですね。

SM3とPAC3だけではミサイルを完全に防げない

SM3とPAC3の能力向上に加え、
新たな迎撃ミサイルシステムの導入も検討されています。
それがPAC3より射程の長い「THAAD(サード)」です。

PAC3は、比較的小規模で射程が短いため、
高速で突入してくる中距離弾道ミサイルなどへの対処が難しく、
たとえ迎撃に成功した場合でも地上への被害が大きくなるんですね。

そこで成層圏よりも上の高度で目標を迎撃するために
開発されたのがTHAADなのです。

THAADによって大気圏外での迎撃を強化できますが、
導入が決定しても配備されるのは数年後と言われます。

しかし、ロシア側は日本にTHAADの配備は行わないよう警告しています。
THAADの配備は
「アジア太平洋地域で形成されつつある戦略バランスを崩し、
北東アジアの一層の緊張拡大を招く」というのです。

うーん。私にはよくわからない説明です。
北朝鮮のミサイル技術の向上をうけて、
日本が防衛力強化を行うのがいけないのでしょうか。

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迎撃の命中率はどのくらいなの?

弾道ミサイルの発射をレーダーで探知すると、
迎撃ミサイルが発射されます。

イージス艦搭載のSM3は、弾道ミサイルが大気圏外に出て軌道を整える段階で迎撃し、
PAC3は弾道ミサイルが大気圏に再突入し、標的に落下する最終段階の後半で迎撃する仕組みです。

迎撃実験ではSM3の命中率は8割、PAC3の方も8割となっています。

しかし本物の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を標的に
迎撃実験を行ったことは一度もありません。
ICBMは最大高度1500~3500kmで、
現行のSM3は1000キロの高さまで上昇するのは不可能なのです。

ですから、弾道ミサイルの飛行速度が最も落ちる放物線の頂点で
迎撃することはできないのですね。

地上に落ちてくるところをPAC3で撃ち落とすしかない事になります。

日本は米国と高度1000キロ以上に到達するSM3改良型の共同開発に取り組み、
17年度から量産に入る計画を立てています。

これが成功すれば、日本のミサイル防衛能力も一段と高まるでしょう。

まとめ

北朝鮮のミサイル開発技術の向上に合わせて、
日本やアメリカは防衛能力の一層の向上が求められます。

そのたびに多大なお金が必要になるんですね。
そのお金をほかに回すことができるようになる日が来ればいいのですが。

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