四国は高知がまだ行っていないので2回目の四国旅行に出かけた。

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秘境・大歩危小歩危

前回は山陽道から神戸淡路鳴門自動車道に入ったが、今回は阪神高速神戸線を経て行くことにした。

左手に神戸のポートタワーを見ながらしばらく走ると、事故の知らせが電光掲示板に見えた。渋滞が15分ほど続いただろうか。阪神高速は事故が多いことはわかっていたが、前とは違う道から行きたかったし。

事故の場所を通り過ぎ、明石海峡大橋を渡って徳島へ。秘境と言われる大歩危・小歩危を目指した。

道の駅大歩危に着いて大歩危峡遊覧船乗り場へ。渓谷の奇岩を眺めながらゆっくり船は進み、同じところを折り返した。

川の色は緑色できれいだった。道の駅を出て祖谷渓に向かった。小便小僧のところまで道は狭かった。小便小僧は突き出た岩の上に立っていて、柵を乗り越えて谷底をのぞき込むとさすがに怖かった。

よく見ると足元にたくさんの小銭が落ちていた。ここで願い事をするのだろうか。

今度はかずら橋のほうへ向かった。日本三奇矯の一つだ。シラクチカズラで編んである吊橋で、足下の横木と横木の間が10センチほど離れているので、子供の足だと落ちるのではないかと思う。

揺れるし、観光客はみな手すりにつかまりながらおそるおそる渡っていた。中には渡れず途中で引き返してくるおじさんも。私は高所恐怖症ではないので割と平気で渡れた。こんな橋はそうないだろうから一度は来て見た価値がある。

その日はかずら橋近くの新祖谷温泉ホテルかずら橋に宿泊。この宿の変ったところはケーブルカーで露天風呂に上がること。ボタンを押すと、自動でケーブルカーが上り下りする。上がった先には大きな男女別の露天風呂と混浴風呂。

風呂からは山々の景色が目の前に広がり、さえぎるものがないのので本当に自然の中って感じ。秘境の温泉地というのがわかる。

食事は囲炉裏端で初めての経験だ。一度囲炉裏で食べてみたかったのだ。アユの塩焼きや味噌をつけたものが焼かれ、おいしくいただいた。

隣には遊覧船のところで見かけたフランス人らしき女性が二人いて、ここまで外国人も来るんだと少し驚いた。

日本最後の清流四万十川

翌朝、いよいよ高知県へ。四万十の川下りが目当てだ。乗船場に着いて予約しておいた弁当を受け取って乗船。

日本最後の清流といわれる四万十川はどれほどきれいなのだろうと思っていたが、川の水は深緑で透き通ってはいなかった。船頭さんの話によると季節によって透明度が違うようだった。

しばらく進んで、この辺は水底が見えますと言われ、川を見ると確かにそこは澄んでいた。テレビドラマで使われたという沈下橋を見学し、乗船所に引き返した。

その後、車で沈下橋を渡り、河川敷に降りて写真を撮り、愛媛の滑床渓谷に向かった。

四万十川をそれ、県道8号線を走っていくとまあところどころ狭い道。それから県道270号線に入り、渓谷の2キロちょっと手前まで来るとまた狭くなった。
前から車が来たら端によって譲りながら無事到着。

今回の四国旅行に行くにあたり、観光地を調べていた時滑床渓谷のことを初めて知った。ちょうどこの渓谷の入り口にある森の国ホテルに宿泊することにしたので、ついでに行ってみることにしたのだ。

川の水はきれいで、ドードーと流れているのは気持ちがよかったが、ずーっつと石段ののぼりが続いており、疲れて早めに折り返した。雨が降っていたリ、雨上がりだったら滑って危ないだろうな。人っ子一人会わなかったが、何か黒いものが走っていったのは猿だったのか。暑い時に来たらさらに気持ちがいいのだろうな。

宿の近くまで来たとき、なんていうのかピキッていうような聞いたことのない鳴き声がして、見ると野性のシカがいてびっくり。猿がいるのは知っていたがシカに出会えるなんて。大きいのと小さいの2匹いたので親子かな。下の芝生を見たら黒い糞がいっぱいだった。

森の国ホテルは本当に森の中にあり、赤と白の洋風の建物で目の前は渓谷でつり橋がかかっている。なんて素敵なところにある、素敵な宿だろう。

この日の宿泊客は私たち親子ともう一組の男女のみ。部屋数が少ないので団体客もいなかった。お風呂は貸し切り状態。夕食は和の要素を取り入れたフランス料理。ウサギの肉なんて初めて食べた。夕食も朝食もおいしかった。濃ーいミカンジュースが出るあたり、愛媛だなと思った。

食堂の横には大きな暖炉。まだ暖かい時だったので火はついてなかったが、ついていたらきっと素敵だろう。

壁に一枚の写真が飾ってあり、見ると秋篠宮様がホテル関係者らしき人たち大勢と写っていた。すごいな。同じ宿に泊まられたんだ。

部屋にいると川の音以外何も聞こえず静かだった。まさに秘境の一軒宿という感じで本当に素敵な宿だった。

瀬戸内海はいいな

翌日、宇和島方面へ行くのに、地図で見ると317号線を通ったほうが近いのだが、ホテルのホームページには317号線は狭いので、8号線のほうをお勧めしていると書いてあった。だから317号線は通らず遠回りしていくことにした。

8号線へつながる270号線を走っていくとき、317号線の入り口を見ると暗くていかにも車一台しか通れないような狭い道で、危険なにおいがした。前から来る車に気をつけながらゆっくり走るよりは、遠回りして広めの道を走ったほうが正解だと感じた。

そのまま帰るのもさみしいので宇和島城だけ見学することにした。石段をずっと登っていった小高い丘にお城があるので、天守閣からの眺めはよく、宇和島港も見えた。

城を出て、松山自動車道に乗り自宅に向かった。高松自動車道を走っていた時、山陽自動車道の岡山・山陽間が事故で通行止めと電光掲示板に出た。

通り道だ。どうしよう。瀬戸中央自動車道に入り、きれいな瀬戸内海に見とれながらどうしようとずっと考えていた。

与島PAでお昼を食べ地図を見て、渋滞に巻き込まれて遅くなるよりは、遠回りになるけれど岡山道と中国道を通っていったほうが結果的には早いかなと思い、進路を変えた。旅行の往復で高速で事故があるなんてな。それまで片道だけでもなかったのに。

岡山道はすいすい走り、その後も順調に走り帰宅した。

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