平成21年10月、初めての栃木旅行は日光へ行くことにした。日光と言えばいろは坂が紅葉で有名だが、渋滞に巻き込まれるのが嫌なので、そこは避けて代わりに霧降高原のほうへ向かった。

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霧降高原は霧の中

日光に着くと天気は曇り。霧降の滝を見学し、山道を登っていくとだんだん霧が濃くなってきた。紅葉を見ようと思っていた六方沢橋からは霧で何も見えなかった。

山を降りて川治温泉へ向かった。最初、鬼怒川温泉で宿を探したが、食事がバイキングのところが多く、朝夕とも部屋食にしたかったため、鬼怒川温泉から少し北にある川治温泉で探すとよさそうなところを見つけた。それが「宿屋伝七」だ。

チェックインすると、くし刺しの団子を出してくれてうれしかった。部屋からは男鹿川が見下ろせ、掘りごたつもあり広くていい部屋だった。風呂は露天が二つで、化粧品などの備品の種類が多くてよかった。

夕食はおいしく、食後にもう一度風呂に入りに行くと誰もおらず、貸し切り状態で気持ちよく入れた。また家族3人で旅行に来られたことにすごく幸せを感じた。

朝食もおいしく、デザートにアイスクリームが出た。朝食でデザートが出てきたところは初めてだ。

宿の部屋に置いてある手ぬぐいは本数分みんな同じことが多いが、ここのは手ぬぐいに縫ってある宿の名前がそれぞれ違う色になっていて、色違いで区別できるようになっていた。こんなところに宿の気遣いを感じた。

フロントの前には長いいすが置いてあり、客は椅子に座って手続きができるようになっていた。帰る時には宿の名前入りの飴をくれたし、客への気配りがすごく感じられる宿だった。部屋、食事、風呂、サービスすべてがよく、それまで泊まった宿の中で総合的に判断して一番かもしれない。

日光江戸村は楽しい

2日目は日光江戸村へ。入口のところで車いすを借り、母を乗せて村の中へ歩いて行った。建物の中での芝居以外に外でも余興みたいなことをやっていて、突然役者さんが芝居を始め、近くで見ていた母にも絡んできて母はうれしそうだった。

南町奉行所や忍者劇場、水芸、影絵を見たが、中でも南町奉行所が笑えて面白かった。忍者のはすごい運動量で相当練習をされているのだろうなと思った。どこを見るにしても入口でおひねり用の白い紙を配っていて、母はすべておひねりを投げたがった。そんなに全部包む必要はないと言って私が止めたけど。

1日ゆっくり見て回りたかったが、家まで遠いのでお昼を食べ1時ごろに村を出た。母は「いいものを見せてもらった」と言って喜んでくれた。これが母との最後の旅行になった。

 

 

 

 

 

 

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